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ロックの部屋

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GANG OF FOUR

ギャング・オブ・フォー『entertainment』~パンク度★★★~



リアルタイムで聴いていました【ギャング・オブ・フォー】。当時(1979年)今まで聴いたこともないようなソリッドで、ギターのカッティングが強烈なサウンドでした。パンクバンドの中では後発だったと記憶しているけど、無駄な音が一切なく無感情なエッジが利いた切れ味鋭い音。そこがまた、パンクの一つの方法論を示したと言うことで、後々のオルタナ系のバンド達に多大な影響を及ぼした。

このアルバムもさすがに今ではターンテーブルに乗ることは少なくなりましたが、その過激さゆえ、レコードラックから弾かれることなく今もさんさんと輝いている。強烈さが忘れられず売り飛ばすこともなく生き残りました。(ちなみに、セックス・ピストルズのファーストは売ってしまいました。)ジャケットも真っ赤でいっそう過激さを象徴しています。

今改めて聴いてみると、ちっとも古くさくはないです。オルタナの原点にして、基本形。80年代の【ピクシーズ】や【ソニック・ユース】に受けつがれていったと実感できます。

バンド名のギャング・オブ・フォーは中国の4人組からつけられている。結成は1977年イギリスはリーズ。イギリスらしさを感じるのはヴォーカル、なまりの強い英語は【ブラー】と同じくらいに強いです。差し迫ってくる感じのヴォーカルです。

ギター奏者はアンディ・ギルという人。ベース音が明瞭で明確で骨格が見える。ギターとベースの掛け合いが見事、これがファンクっていうやつですかね。

メロディーなし曖昧さなし、空間再現性なしの12曲、一気に聴き終えます。(CD化されて15曲になったようですが……)

以前に書いた、【フライング・リザーズ】のアルバムも1979年の作品で、この二つのバンドのアルバムがこの年は強烈でありました。


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